Metaverse

メタバースの土地(メタバース不動産)の特徴と手に入れる方法、将来性

こんにちは、スメルジャコフです。

NFTマーケットプレイスでお気に入りのNFTを探してみたり、今後値動きがありそうな仮想通貨を発掘してみたり、VRゴーグルやVRヘッドセットを装着してメタバースの世界を楽しんでみたりと、Web3.0の世界では新しい体験が目白押しです。

メタバースで思う存分楽しむのもいいのですが、 メタバース不動産という言葉を最近耳にしませんか。メタバースの土地を総称してメタバース不動産と言ったりもするのですが、この土地が最近注目されています。

この記事では、メタバースの土地(以下、メタバース不動産)についての特徴、メタバース不動産を手に入れる方法、またメタバース不動産の将来性について解説します。


そもそもメタバース不動産とは

メタバース不動産とは、 ネット上の仮想の地面や空間のことで、NFTの技術を使用しています。

NFTの3つの特徴
①データの改ざんができない
②不動産の所有権が明確
③取引の手続きが簡単

NFTは、ブロックチェーンにすべての取引記録を書き込み、多くのユーザーで共同管理をしているので、データの改ざんはほぼ不可能です。

メタバース不動産は現実の不動産と違って、多くの書類を作成しなくてもどこの国にいても、資金があればすぐに購入したり取引することができます。

また、現実の不動産に比べて価格の上下が非常に激しい(ボラティリティが大きい)ことも特徴の1つです。

メタバース不動産は劣化の心配がないので、管理に手間がかかりません。一方、現実の不動産は、自然現象(風雨、湿度、温度変化など)に大きく影響を受けます。

また、メタバース不動産は供給量に限りがありますので、希少性があります。よって、現実の不動産同様の価値があると考えられています。

メタバース不動産を端的に説明すれば

①NFTである
②資金があれば購入できる
③価格の変動が激しい
④希少性がある
⑤経年劣化しない

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メタバース不動産の活用方法

メタバース不動産の活用方法は、大きく分けて2種類あります。

①不動産投資
②土地利用ビジネス

①不動産投資

不動産投資は、さらに3種類の活用方法があります。

①土地の売買
②土地の貸出
③土地と建築物をセットで売却

①土地の売買

現実の土地売買と同じように、メタバース不動産も売買が可能です。土地のみを売ることはもちろん、仮想不動産として家を建ててから売却することも可能です。

現実の地価はある程度決まっていますが、メタバース不動産の地価はまだまだ未知数です。未知数ということは、先行投資することができれば数倍もの利益を得ることができるかもしれません(大損する可能性もあります)。

②土地の貸出

購入した土地を他のユーザーに貸し出すことで、使用料を得ることができます。たとえば、人が集まりやすいメタバース不動産を購入した場合、多くのユーザーの関心を引くことができます。

また、大きくまとまった区画を所有することで、ライブイベントやファッションショーなどの大型イベントへの需要も見込めます。

③土地と建築物をセットで売却

メタバースで購入した土地にバーチャルの建物を作り、土地と建築物をセットで売却することも可能です。特に海外では、メタバース不動産投資家とメタバース建築家がタッグを組んで、上記のような稼ぎ方をしている事例もあります。

また、仮想空間内では耐震構造や耐火性などを考える必要がないため、現実世界では実現できないような建築物を作ることも可能です。

②土地利用ビジネス

メタバース不動産を購入した後、売却や貸出以外にも以下の4種類の土地利用ビジネスがあります。

①店舗出店・サービス運営
②イベントの開催
③ゲームの公開
④広告収入を得る

①店舗出店・サービス運営

メタバース不動産を持っていると、その土地に店舗を構えてビジネスができます。アパレルショップのBEAMSは、メタバースに店舗を構え、そこでアバタースタッフが実際に接客を行っています。

店舗出店に加え、魅力的なサービスを提供している企業も多く、たとえばカジノが盛んに行われているメタバースも存在します。メタバースで店舗出店やサービス運営を行うことで、現実世界では交流できないようなユーザーと出会えるかもしれません。

②イベントの開催

メタバースでは、ライブイベントやファッションショーなどのイベントも盛んに行われています。そのため、広大な土地を使い、規模の大きいイベントを自分で開催して大きな収益を得る方も少なくありません。

また数万人以上の人が集まるイベントも珍しくなく、今後もイベント需要は高まっていくと予想されます。

③ゲームの公開

所有する土地にゲームを公開し、そこから利用料を得て稼ぐ方も珍しくありません。メタバースはさまざまなゲームに取り入れられているため、ゲームに精通しているユーザーが多いのが特徴です。

そのため、人々の興味をそそるゲームを公開することで多くの収入を得ることができるかもしれません。

④広告収入を得る

近年注目を集めているメタバースは、広告収入も見込めます。話題性の高いイベントや店舗はメディアでも取り上げられやすく、認知度が高まるきっかけにもなります。

ユーザー数が多いメタバースの場合、広告を出そうと考える方が増え、競争が激しくなるかもしれません。

bitFlyer

メタバース不動産を手に入れる方法

①仮想通貨取引所で口座開設する
②ウェブウォレットを準備する
③土地の買えるメタバースを選択する
④メタバース不動産を購入する

①仮想通貨取引所で口座開設する

メタバース不動産は、日本円のまま購入することができません。そのため、まずは仮想通貨を準備しておく必要があります。

仮想通貨を準備するためには、まずは仮想通貨取引所で口座開設する必要があります。仮想通貨取引所もさまざまありますが、下記の取引所は国内大手で比較的簡単に口座開設することができます。

仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)の口座開設方法
仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)の口座開設方法
仮想通貨取引所BITPOINT(ビットポイント)の口座開設方法

②ウェブウォレットを準備する

仮想通貨を購入する段取りができたら、ウェブウォレットを準備します。ウェブウォレットとは、ネット上の財布のことで代表的なのがMetaMask(メタマスク)です。こちらに仮想通貨を入れてお買い物をする、というイメージです。

MetaMask(メタマスク)ウォレットについて初心者向けに解説
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③土地の買えるメタバースを選択する

以下の3つのメタバースにおいて、メタバース不動産を購入することができます。

Cryptovoxels(クリプトボクセルズ)
Decentraland(ディセントラランド)
The Sandbox(ザ・サンドボックス)

Cryptovoxels(クリプトボクセルズ)

Cryptovoxels(クリプトボクセルズ)では、実際に街の中を歩くことのできるメタバースになります。メタバース内ではNFT化した土地やアイテムを仮想通貨で購入することができます。仮想通貨イーサリアムで購入可能です。

Decentraland(ディセントラランド)

Decentraland(ディセントラランド)は、現在のメタバースのBIG4とも言われている人気のメタバースです。ディセントラランドは既に多くの有名企業との提携を結んでおり、土地の平均価格もものすごい勢いで高騰しています。仮想通貨マナで購入可能です。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」もメタバースのBIG4の一つとして知られています。Gucciやワーナー、PwCなどの有名企業がザ・サンドボックスの土地をどんどん購入しており、最も注目されているメタバースの一つです。仮想通貨サンドで購入可能です。

④メタバース不動産を購入する

メタバース不動産を購入する方法としては、NFTマーケットプレイスとメタバースで直接購入の2種類があります。

①NFTマーケットプレイスを利用
②メタバースで直接購入

①NFTマーケットプレイスを利用

特に初心者の方は、NFTマーケットプレイスを利用した買い方が最もおすすめです。NFTマーケットプレイスとはメタバースの土地を売りたい人と買いたい人をマッチングするサービスのことで、他の方法よりも簡単で安全性も高いです。

NFTマーケットプレイスOpenSea(オープンシー)は、世界最大級であり日本語にも対応しています。多くの方が利用しており、情報もたくさんあります。

【NFTマーケットプレイス】OpenSea(オープンシー)とは
NFTマーケットプレイスOpenSea(オープンシー)の始め方

②メタバースで直接購入

欲しいメタバース不動産がある場合は、特定のメタバースから直接購入することも可能です。しかし、この方法だと海外の仮想通貨取引所の口座が必要になるケースが多く、購入方法も少し難しいので、購入が初めての方にはおすすめしません。

海外仮想通貨取引所Binance(バイナンス)の口座開設方法

コインチェック

価値あるメタバース不動産の条件とは

①ESTATE(複数の区画を大きくまとめた土地)である
②大きなESTATEの近くである
③有名人や有名企業が所有する不動産の近くである
④ログインしたユーザーが出現する場所の近くである

①ESTATE(複数の区画を大きくまとめた土地)である

メタバース不動産の一区画を、LANDと呼びます。一般的には、このLANDを購入していくことになるのですが、価値が高まる土地の特徴の1つはESTATE(複数の区画を大きくまとめた土地)であることです。大きな区画である方が企業が開発やビジネス展開がしやすいからです。

②大きなESTATEの近くである

土地価格の高騰はESTATEだけでなく、その周りでも発生すると考えられます。その理由は、リアルの世界でも東京の土地が高く地方の土地が低いように、人のよく集まる場所の方が需要が高いからです。大きなESTATE周辺は、価値が高い傾向にあります。

③有名人や有名企業が所有する不動産の近くである

ESTATE周辺での価格高騰が起こるように、有名人や有名企業が所有する不動産の近くでも価格高騰は起こります。理由は上記と同様で、ビジネスやイベントがさかんで人が集まる場所である方が土地の需要が高まるからです。

④ログインしたユーザーが出現する場所の近くである

ログインしたユーザーの出現位置の近くでも土地価格は高まるでしょう。理由は簡単で、ログインしたばかりの方は使い方をまだ十分に理解していない方が多いため、とりあえず近くの土地を購入するケースが多いからです。

BITPOINT

メタバース不動産の将来性

現在すでに多くの企業が、メタバースへの投資をしています。

GUCCI
adidas
Coca-Cola
パナソニック
KDDI
SQUARE ENIX
任天堂

などの企業が、メタバースの不動産や土地を購入しています。有名な企業がメタバースでイベントを開催することで、一般のユーザーも増えていくと予想されます。

2021年度の国内メタバース市場規模については744億円で、2022年度は前年度比245.2%の1,825億円まで大きく成長する見込みです。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けメタバースの需要が増大しており、大手企業もメタバース市場に次々と参入していることが背景となっています。

今後もメタバース事業に参入する企業は増加傾向にあり、さまざまな産業分野において活用が拡大するとみられることから、2026年度には市場規模が1兆円を超える見通しです。

コインチェック

メタバース不動産の価格変動リスク

①プラットフォーム自体の価格変動
②メタバース不動産自体の価格変動
③仮想通貨の価格変動

①プラットフォーム自体の価格変動

Decentraland(ディセントラランド)などのメタバースのプラットフォーム自体の利用者が減り、同時にそれらのプラットフォームの中の不動産の利用者も減れば、その不動産の価格は大きく下落するリスクがあります。

根本となるプラットフォーム自体の存在価値が、今後も大きく影響するため、土地だけではなくメタバースそのものの運用もチェックしていきましょう。日頃からメタバースに触れていくことでわかってきます。

②メタバース不動産自体の価格変動

メタバース不動産の価格のボラティリティ、すなわち価格変動の度合いは非常に大きいです。短期間に高騰する一方、逆に短期間で暴落し、価値がゼロに近づくリスクもあります。現実の不動産の場合、価格が下がったとしてもゼロになることはほとんどありません。

しかし、メタバース不動産の場合は訪れるユーザーがいなくなれば、不動産の価値もゼロに近づきます。安定的な収益と価値を期待して行なう現実の不動産投資とは性質が異なることを理解しておきましょう。

③仮想通貨の価格変動

メタバース不動産は仮想通貨で取引されるため、仮想通貨の価格変動により土地の価値も変動するリスクがあります。そして仮想通貨の価格の変動幅はとても大きいのです。

メタバースの決済で利用されることが多くほとんどの仮想通貨取引所で取扱われているイーサリアムは、2022年9月11日の終値は244,631円であったが、7日後の9月18日の終値は191,179円まで下がり、1週間で21.9%下落した。

メタバース不動産に関わる仮想通貨の価値変動にも、十分注意する必要があります。2021年までは右肩上がりの値動きでしたが、2022年以降価格は徐々に下がっています。仮想通貨の特徴を踏まえると、特に悲観する動きではありませんが、情報は定期的に入手していきましょう。

BITPOINT

まとめ

メタバースの土地(メタバース不動産)の特徴と手に入れる方法、将来性について解説しました。メタバースがプラットフォームとして成功していくことが、メタバース不動産の価格にも大きく影響することがわかります。

仮想通貨も同じですが、メタバースにしろNFTにしろ金銭目的で取り扱うにはあまりにも不安定に過ぎると思います。私自身、仮想通貨やNFTを長期保有していますが、根底にあるのは楽しさであったり、興味関心であったりします。

もちろん、生活余剰金(無くなってしまっても生活に支障をきたさない)の範囲内で楽しんでいますし、これからも続けていこうと考えています。自分が関わっているメタバースやNFTの価値が今後上がっていけば、それはそれで嬉しいものですがそこまで執着していません。

今後もさまざまなイベントがメタバースで行われていきます。さまざまな企業が参入して、今までになかったサービスが登場するかもしれません。その最先端で、純粋に遊べるという贅沢は一度味わってもらうと実感できると思います。

まずは自分が興味を持てるメタバースのコミュニティを見つけ、実際に参加してみましょう。仮想通貨やNFT、VRヘッドセットを準備しなければならないと思わなくて大丈夫です。

スマホで情報を検索してみたり、パソコンでメタバースに入ってみたり(だいたい無料で体験できます)、まずはメタバースを存分に楽しんでみましょう。近い将来、世界の主流になるかもしれないメタバース、今のうちにさきどりしていきましょう。


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