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Metaverse(メタバース)とは?メリット、デメリットと将来性

こんにちは、スメルジャコフです。

2022年は、メタバースが多くの方々に認知された年でした。しかし、まだまだ一般的とまではいかず、ある特定の方々がパイオニア(開拓者)としてメタバース内で活動しています。

今後、メタバースは世間一般にひろく普及されていくとの予測もあります。メタバースについての知識、体験を今のうちに積極的に取り入れることで、 多くのベネフィットがもたらされる可能性は大きいです。

今回はそんなメタバースについて、メリットやデメリット、将来性などを解説しています。ぜひ、最後までお付き合いください。

Metaverse(メタバース)とは

メタバースとは、 インターネット上に構成された3次元の仮想空間

①変化・超越の意味であるMeta(メタ)
②宇宙・銀河の意味であるUniverse(ユニバース)

を組み合わせた造語です。

メタバースでは、デジタル空間上に自分がアバターとして存在し、他者とコミュニケーションをとったり、ゲームやイベントを一緒に楽しんだりすることができます。

将来的には仕事や経済活動を含め、生活の一部をメタバース空間上で行うレベルまで普及するのではないかといわれています。すでに企業によっては、メタバースを活用して経済活動を行っているところもあります。

今後、さまざまなインフラや法律などの決まりごとが整備され、まさに現実世界と同様のレベルにまで発展するのではないか、と予測されています。

まとめると、メタバースとは、 インターネット上に構成された3次元の仮想空間であり、その仮想空間に アバターとして自分を存在させ、さまざまな活動をすることができます。

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Metaverse(メタバース)でできること

①仮想空間上のイベントを体験できる
②ビジネスで活用できる
③空間を自由に構築できる

①仮想空間上のイベントを体験できる

現場にわざわざ行かなくても(自宅にいながら)、オンライン上でコンサートやイベント、ゲームなどに参加できるようになります。参加者はアバターとして、同じ仮想空間にいる他者といっしょに楽しんだり、一体感を味わうことができます。すでにさまざまなイベントが行われており、今後もますます広がっていくと予測されています。

②ビジネスで活用できる

新型コロナウイルス感染症の影響によって、テレワークが一気に普及しました。一方で、「テレワークはコミュニケーションがとりづらい」という問題も生じています。そのため、ZOOMをはじめとしたリモート会議も普及していますが、コロナ以前の勤務体系(直接対話)に戻す企業も増えています。

メタバースをバーチャルオフィスとして利用すれば、アバターとして交流することができるため、テレワークでも簡単に情報共有できる可能性が高まります。バーチャルオフィスであれば、社員同士のコミュニケーションもとりやすくなります。こちらが普及し始めると、ゲームチェンジャーが起きるかもしれません。

③空間を自由に構築できる

メタバースはあくまで仮想空間なので、建造物や会場を自由に構築することができます。コンサートやビジネスなど、目的に合った空間を演出することが可能です。

現在、この分野が加速度的に進歩しており、大手企業が先行して投資をしている状況です。すでにメタバースの土地の売買が始まっており、土地の価格も高騰し始めています。

Metaverse(メタバース)のメリットとは

①新たなビジネスチャンスを得られる
②手軽にイベントへ参加できる
③オンラインでの接触

①新たなビジネスチャンスを得られる

リアルオフィスや店舗を仮想空間に移行することで、様々なコストカットが期待できます。例えば、リアルオフィスや店舗に出勤するための交通費は全額カットすることができますし、リアルオフィスや店舗を縮小することで、家賃や光熱費の削減が期待できます(代わりに自宅の電気代を企業が支払うようになるかもしれません)。

その一方、仮想空間内に街をつくって広告を出したり、NFTアートや仮想空間内の不動産を売買しながら資産運用をすることも可能となります。NFT作品などは、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスを活用して販売をするのが一般的ですが、自身で作成したメタバース上の店舗で販売ができるようになれば、現実世界と同じように顧客との会話による値段交渉などが可能になります。

このようにメタバースは、ビジネスの投資先が大きく変化する可能性を秘めています。これらを新たなビジネスチャンスととらえ、多くの企業がメタバースに注目し活動を始めています。

個人としても、メタバースは可能性に満ちています。メタバース上で個人のサービスを提供したり、メタバースでの売買で収益を得て生活したりなど、現実世界にとらわれない生き方ができるかもしれません。

②手軽にイベントへ参加できる

実際のコンサート会場や、ライブイベントに行かなくても手軽に参加できるバーチャルイベントは、現在のコロナ渦において最大のメリットといえるでしょう。感染リスクを気にせずコミュニケーションが取れるので、大人数が同時に同じ会場にいても安心してイベントを楽しめます。

また、VRゴーグルを利用すれば、遠方にいる友人とアバター同士が空間を共有し、物理的な距離を感じることなく、あたかも一緒にイベントに参加しているような感覚が生まれます。この一体感は実際に体験してみないとわかりませんので、ぜひ一度体験することをおすすめします。

VRヘッドセットなら、こちらを選択して間違いはありません。

③オンラインでの接触

今まで難しいと言われていた、オンラインでの接触がメタバースで可能になります。たとえばZOOMなどのウェブ会議システムでは、若干の間や身振り手振りが見えないという障害がありました。また、若干の間による気まずさや、誰が話していいのかわからないといった問題で、オフラインでの会議と比べると生産性が落ちることもありました。

たとえばVR技術と掛け合わせれば、まるで相手が目の前にいて話している空間が構築されますので、接触空間内で会議をしている感覚を味わえます。この技術は画期的であり、今後急激に拡大する可能性があります。多くの企業がすでにその技術革新に関与しています。

Metaverse(メタバース)のデメリットとは

①ウェブウォレットの脆弱性
②メタバースへの依存
③敷居が高く、VRの準備が面倒
④法律やルール、セキュリティ対策などが未整備

①ウェブウォレットの脆弱性

メタバースの世界では、OpenSeaを通してNFTを購入する際や、ゲーム内での仮想通貨を使用する際は、現在「ウェブウォレット」と呼ばれる仮想の財布を使う必要があります。過去には、ウェブウォレットがハッキングされ、仮想通貨が盗まれてしまう事件も発生しています。

実際に2022年3月、「Ronin Network」というゲーム専用のブロックチェーンプラットフォームがハッカーの侵入を受け、約750億円相当の仮想通貨が不正に流出するなどの被害がありました。

利用者の注意不足が問題のケースもありますが、中には適切に使用していたにもかかわらずウェブウォレットの中身が盗まれてしまったこともあります。よって、よりセキュリティに特化したウェブウォレットのバージョンアップが必要になるかもしれません。

ウェブウォレットについては、基本的にコールドウォレットとホットウォレットを使いこなすべきです。コールドウォレットとホットウォレットについては、以下の記事をどうぞ。
コールドウォレット、ホットウォレットの違いとオススメ保管方法

②メタバースへの依存

魅力的なサービスであるメタバースですが、その依存性は懸念材料となっています。ある調査によると、仮想空間でプレイするVRゲームの中毒性は、従来のゲームの44%も大きくなるのだそうです 。

刺激的で非現実的なコンテンツを体験できるからこそ、その世界に依存してしまう可能性は高いです。没入感の高いメタバースでは、「一度その空間にハマってしまうとなかなか抜け出せない」という状態に陥りやすいため、今後の子どもたちへの影響が心配されています。

まだまだメタバースは進化の途中ということで、ユーザーのあり方などは徐々に確立していかなければなりません。学校教育での取り組みも始まるかもしれません。

③敷居が高く、VRの準備が面倒

メタバースでリアルな体験をしたいなら、VRゴーグルやコントローラーの用意は必須であり、速度の問題から高スペックなパソコンなども必要となります。

また、サービスを利用するためのアプリやソフトウェアをインストールする手間もあり、利用までの準備に手間とコストがかかります。新しいサービスほど専用機器の価格は高く、まだまだ一般的とはいえない費用感に、「敷居が高い」と感じるユーザーが多いようです。

今後、メタバースが普及していくことで、このあたりのインフラ整備は改善していくのではないか、と考えられています。

④法律やルール、セキュリティ対策などが未整備

日本ではメタバースに関する法整備が進んでいないため、何かトラブルが起こっても基本的に自己責任となります。特に仮想通貨のやり取りには注意が必要で、メタバースで欠かせない「ウェブウォレット」にはハッキングのリスクがあり、大きな損害を被る恐れがあります。

自分の資産は自分で守る、メタバースを楽しむためには仮想通貨やブロックチェーン、NFTに関する勉強を事前に行うことが求められています。

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Metaverse(メタバース)の活用例

①仮想空間内のコミュニケーション
②仮想空間における共同作業
③アバターを利用した共同作業

①仮想空間内のコミュニケーション

メタバースでは、コミュニケーションの臨場感を変化させることができます。VRゴーグルを装着したりプラットフォームを使い分けることで、現実世界と同様の動きを表現することも可能です。まるでその場にいるような感覚で、簡単に仲間と空間を共有することができます。

②仮想空間における共同作業

メタバースは、その空間に参加すれば誰とでもその世界を共有できる仮想空間です。 遠方から作業に参加することはもちろん、話し合った内容を空間内のホワイトボードに書き込むといった作業も可能になります。 互いの距離感がリアルに表現され、限りなく対面に近い感覚で共同作業ができます。

③アバターを利用した共同作業

アバターとしてメタバースに参加することで、会話の細かなニュアンスまで表現されます。仮想空間の会議室にチームで集まり、相手に頷きかけたり、ジェスチャーを交えて話し合えば、オンライン会議でありがちな「本当に伝わっているか分からない」「表情が読み取りにくい」といった課題は解消され、よりリアリティ溢れる会議になるでしょう。

総じて、メタバースでは、他者とのコミュニケーションの側面が大きく影響しており、これこそがメタバースの本質的な意義といっても過言ではありません。

Metaverse(メタバース)の将来性

メタバース市場規模の推計について多くの機関が独自調査を行っていますが、 いずれも拡大することは確実だと見ています。アメリカの金融テクノロジー企業「ブルームバーグ」によると、2020年時点での市場規模が4,787億ドルだったのに対し、2024年には7,833億ドルにまで拡大することが予想されています。

また、仮想通貨投資信託の最大手「グレイスケール」は、さまざまな市場を合わせると、年間1兆ドルの利益が出る可能性があると発表しました。中でも最も伸び率の高いゲーム市場は、2020年時点で収益がすでに1,800億ドルを超えており、今後メタバースが浸透すればその利益は計り知れません。

このように、メタバース市場は他に類を見ないほど大きく、将来的にも期待されていることは確実です。 多くの企業が、メタバース市場にビジネスチャンスを見出していることは間違いないでしょう。

また、メタバースに政府が公共スペースを作り出す事例もあります。例えば図書館や博物館など、より多くの国民に情報や体験価値を安価に届けることが可能になります。実際に米大手銀のバンク・オブ・アメリカのストラテジストが、次のアマゾンあるいはアップルを探す投資家の道しるべとして、テクノロジーの新機軸に関するリストを発表しました。

ハイム・イスラエル氏が率いるチームは、ニューヨーク公共図書館の全蔵書を20秒でダウンロードできる第6世代(6G)通信ネットワークなど、テクノロジー面の「ムーンショット(困難だが実現すれば大きな影響をもたらし得る挑戦)」と呼ぶ14種を列挙。 人々の生活を一変させる可能性がある技術の到来は、考えられているほど遠い未来ではないと発言しています。

ムーンショット14種
6G通信ネットワーク
エモーショナル人工知能
脳コンピューター・インターフェース
バイオニックヒューマン
不老不死
合成生物学
ワイヤレス電力
ホログラム
Metaverse(メタバース)
電動の垂直離着陸機
海洋テクノロジー
次世代バッテリー
グリーンマイニング
炭素の回収と貯蔵

まとめ

メタバースのメリットとデメリット、将来性について解説しました。今後の動きによっては今回列挙したデメリットがメリットになる可能性もあります。また、市場規模や世界に与えるインパクトを考えると、メタバースの将来性は期待できるものと判断して良いのではないでしょうか。

今回紹介したメタバースに少しでも興味がある方は、下記の VRヘッドセットであったり、 仮想通貨の準備をしてみてはいかがでしょうか。仮想通貨を取り扱うには、仮想通貨取引所で口座開設する必要があります。また、ウェブウォレット(MetaMask)を利用するには、アカウント登録が必要となります。

今後が期待できるメタバース、今のうちに事前準備をしっかり行い、できるだけ早く体験してみましょう。

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