Metaverse

メタバースとオンラインゲーム(MMO)の違いとは?メタバースの始め方も

こんにちは、スメルジャコフです。

インターネットが普及してデータ通信量がどんどん大きくなってきて、10年前では考えられないようなことがネットを通じてできるようになりました。今後、この技術はもっと進んでいくことでしょう。

データ通信量が大きくなるにつれて、オンラインゲーム(MMO)がパソコン中心に広がりました。また、大手ゲーム会社もそれに合わせてハード、ソフトの開発に着手しています。ネットを通じてゲームで遊んだことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は、昨今話題になっているメタバースとオンラインゲーム(MMO)の違いについて解説していきます。

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メタバースとは?

さまざまなコミュニケーションが行える仮想空間

メタバースの6つの特徴
①アイデンティティ
②マルチデバイス
③没入感
④経済システム
⑤NFTアート
⑥コミュニティ

①アイデンティティ

ユーザーはメタバースの仮想空間に存在している間、 自分のアバターを使ってなりたい自分を表現することができます。

メタバースにおいて、アバターは人や人に近い形をした3Dデータである場合が多く、ユーザーは仮想空間の中をアバターとして動き回ったり、作業を行なったり、他ユーザーのアバターとコミュニケーションを取ったりすることができます。

②マルチデバイス

スマートフォン、PC、タブレットなど、どこからでもメタバースにアクセスすることができます。また、頭部装着型のディスプレイを使って、仮想の物体を操作することができる没入型仮想現実(VR)体験があります。

一方で、従来の画面やデバイスを使用した簡易版メタバースもあります。さまざまなツールを使ってメタバースに入ることができるのも、大きな特徴です。

③没入感

真の没入型体験は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など、人間のあらゆる感覚を刺激します。現在のVRは、サラウンド音響・画像が中心となっています。

次世代のVRデバイスには触覚ボディスーツや全方位トレッドミルなどがあり、ユーザーがデジタル環境を自由に移動する際、電気刺激によって身体的感覚を得ることができる可能性があります。

④経済システム

十分に発展したメタバースでは、ユーザーがデジタル通貨や法定通貨を用いて利益を得たり、消費したりすることができる経済システムがあります。

矢野経済研究所は2022年9月21日、仮想空間メタバースの国内市場に関する調査結果を公表しました。2021年度の国内メタバース市場規模は744億円で、2026年度には1兆円を超えると予測されています。

⑤NFTアート

デジタルコンテンツの所有権を証明できるNFTを活用することで、デジタルコンテンツの売買が可能となっています。現在のデジタル市場ではNFTの売買が活発的に取引され、特にメタバースとNFTの組み合わせで、注目を集めているのがNFTアートです。

NFTアートの中には高値で取引されているものもあります。新しい価値観が創造されつつある状況です。今後もメタバースを活用した経済活動のさらなる活発化が予想されます。

⑥コミュニティ

メタバースでは、ユーザーは孤独ではなく、リアルタイムでさまざまな人々に囲まれており、体験を共有したり、交流したりすることができます。多くのユーザーがアバターを通して、メタバースの仮想空間内で交流します。

コミュニケーションを取得し、さまざまな目的を持って同じ空間や時間を共有します。仮想空間内では、多くのユーザーと時間や場所を気にせずに、気軽に交流できるのが大きな特徴です。

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オンラインゲームとは?MMOとは?

オンラインゲームとは、ネットに接続している(オンライン)状態でするゲームのことです。またMMOとは、Massively Multiplayer Onlineの頭文字であらわされるものです。ここでは、オンラインゲーム(MMO)と表記していきます。

主に大人数が一度に同じサーバーにログインして、同じ空間を共有して遊ぶタイプのオンラインゲームに付けられる分類上の名称です。何人からがMMOなのか,という確固たる定義はありませんが、主に数百人〜数千人がその一つの目安とされています。

オンラインゲーム(MMO)の3つの特徴
多人数同時参加型オンライン
他のプレイヤー達とコミュニケーションが取れる
ゲーム世界を自由に探索が可能

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メタバースとオンラインゲーム(MMO)の違い

①ブロックチェーン技術とNFT
②経済活動が行われている
③アバターとしての立ち位置

①ブロックチェーン技術とNFT

メタバースとオンラインゲーム(MMO)の最大の違いは、メタバース内のブロックチェーン技術とNFTです。ブロックチェーン技術を利用したNFTの存在で、世界で1つだけの唯一無二のデジタルデータを保有することができるようになりました。

この技術によって、メタバース内のアバターの洋服やガジェット、建物や家具などのアイテムを保有することができ、アイテムによっては希少価値がつく場合もあります。アバターやアイテムごと、そっくりそのまま別のメタバースで利用することもできます。

一方、オンラインゲーム(MMO)は、ゲーム内アイテムやアバターを利用することはできますが、あくまでそのゲーム内で完結しており、ゲームをまたぐことができません。たとえば、マインクラフトはマインクラフト、フォートナイトはフォートナイトなど。

複数の世界が重なっているメタバースと、1つの世界で完結しているオンラインゲーム(MMO)は、大きな違いをあらわしています。

②経済活動が行われている

メタバースとオンラインゲーム(MMO)の大きな違いとして、経済活動が行われているかどうかもあげられます。

先ほどあげたメタバース内のアイテムは、それぞれがNFTでできています。そのため、メタバース内のアイテムの価値が高まれば、そのNFTを買いたい人や売りたい人も出てくるわけで、そこで仮想通貨を含めた経済活動が発生します。

希少価値の高いNFTを売って仮想通貨を稼ぐことによって、最終的にその仮想通貨を法定通貨(円やドルなど)に交換することができ、現実世界の資産を増やすことになります。現在NFTマーケットプレイスでは、さまざまなNFTが売買されており、希少価値が高いNFTは値上がりを続けています。

よって、お金を稼ぐ目的でゲームをする人も増えており、「Play to Earn(稼ぐためにゲームをプレイする)」という言葉も生まれています。ゲームで遊びながらお金を稼ぐ、という一部のプロゲーマーしか許されなかった領域に、どんどんいろんな方が参入しています。

一方、オンラインゲーム(MMO)は、そのゲーム内でいくらお金を稼いでも、いくらレアなアイテムを手に入れても、何か別のものに換金することはできません。そのゲーム内で自己満足して終わりです。

また、メタバース内では何もゲームだけが経済活動というわけではありません。現実の会社のようなシステム(コミュニティ)に所属することで、定期的に仮想通貨やNFTを手に入れることができます。それが、DAO(分散型自立組織)です。

こちらもブロックチェーン技術が関係していますが、メタバース内に会社のような(厳密にいうと違う)組織を形成することができます。DAOの特徴としては、中央集権的な管理者(組織のリーダー、支配者など)がいないことです。意思決定などはスマートコントラクトにより自動的に決まります。

DAOにおいては、不正がおきる可能性が限りなく低く、世界中の誰でも参加することができます。しかも、匿名でもOK。年齢や性別、国籍に関係なく、自由に参加できることはメタバースもそうですが、DAOも例外ではありません。

③アバターとしての立ち位置

メタバースとオンラインゲーム(MMO)の大きな違いに、アバターとしての立ち位置も上げられます。

オンラインゲーム(MMO)のアバターは、あくまでそのゲーム内でのゲームプレイヤーであり、ゲーム制作者のシナリオやストーリーに準じた動きをすることになります。ある程度、自由度があるゲームだとしても、最終目的はすでに決まっています。

一方、メタバースはゲームプレイヤーとしてだけではなく、プロジェクトの参加者として立ち回ることもできます。また、メタバースは基本的に他者とのコミュニケーションを重視しており、アバターとしての制約はゼロに等しいです。自由度が非常に高いともいえます。

メタバースとオンラインゲーム(MMO)の違いをまとめると以下のようになります。

①ブロックチェーン技術とNFT
②経済活動が行われている
③アバターとしての立ち位置

メタバースに興味が出てきましたか。次は、メタバースの始め方を簡単に説明します。

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メタバースの始め方

①仮想通貨取引所で口座開設する
②MetaMask(メタマスク)でウェブウォレットを作成する
③仮想通貨をMetaMaskへ送金する
④VRゴーグルやVRヘッドセット、またはパソコンを準備する
⑤好きなメタバースを選んで、ログインする

①仮想通貨取引所で口座開設する

仮想通貨取引所は無数にありますが、おすすめはコインチェックとビットフライヤーです。どちらも主要な仮想通貨を扱っており、国内大手の取引所だからです。どちらも所要時間10分程度、しかも無料で口座開設することができますので、今すぐどうぞ。
仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)の口座開設方法
仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)の口座開設方法

②MetaMask(メタマスク)でウェブウォレットを作成する

口座開設がすんだら、次はMetaMask(メタマスク)でウェブウォレットを作成しましょう。ウェブウォレットとは、仮想通貨のお財布のことです。これがあることで、仮想通貨で自由に欲しいNFTを購入することが出来ます。
MetaMask(メタマスク)ウォレットについて初心者向けに解説
ウェブウォレットMetaMask(メタマスク)の始め方【初心者向け】

③仮想通貨をMetaMaskへ送金する

仮想通貨取引所で仮想通貨を購入しても、すぐにそこで使えるわけではありません。まずはさきほど作成したMetaMaskへ送金しておきましょう。
仮想通貨イーサリアムをウェブウォレットメタマスクへ送金する方法

④VRゴーグルやVRヘッドセット、またはパソコンを準備する

メタバースといったら、仮想空間への没入感です。深い没入感を味わいたい方は、VRゴーグルやVRヘッドセットを準備しておきましょう。おすすめはMeta者のVRヘッドセットです。いちいちパソコンに繋がなくても独立して使用することができます。

⑤好きなメタバースを選んで、ログインする

最後に、自分が遊んでみたいメタバースを選んで、ログインしましょう。おすすめのメタバースは以下の3つです。Cluster(クラスター)は初心者向け、The Sandbox(ザ・サンドボックス)とDecentraland(ディセントラランド)は、メタバースのBIG4と呼ばれている超有名なメタバースです。
メタバースCluster(クラスター)の始め方と使い方【初心者向け】
Decentraland(ディセントラランド)の始め方【初心者向け】
The Sandbox(ザ・サンドボックス)の遊び方【初心者向け】

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まとめ

メタバースとオンラインゲーム(MMO)の違いについて解説しました。どちらも同じ仮想空間でコミュニティを形成することができますが、メタバースはブロックチェーン技術が関わっていることで、仮想通貨やNFTなど幅広い分野が連携しており、複数の世界が重なっているイメージでした。

今後、メタバースが爆発的に広がって世界のスタンダードになるかもしれません。今のうちにメタバースに触れることによって、体感してみてはいかがでしょうか。

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