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Metaverse(メタバース)はオワコン?胡散臭い?そう思われる理由を解説

こんにちは、スメルジャコフです。

Metaverse(メタバース)はオワコン、と言われていることを聞いたことがありますか?

オワコンとは「終わったコンテンツ」を略した言葉で、主に一般ユーザーに飽きられてしまい、一時は栄えていたものが現在は見捨てられてしまった、ブームが去ってしまった、あるいは時代に合わなくなったことを意味しています。

では、メタバースは本当にオワコンなのでしょうか?わかりやすく解説していきます。

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メタバースとは

メタバースとは、 インターネット上に構成された3次元の仮想空間のことです。また、

①変化・超越の意味であるMeta(メタ)
②宇宙・銀河の意味であるUniverse(ユニバース)

を組み合わせた造語です。

メタバースでは、デジタル空間上に自分がアバターとして存在し、他者とコミュニケーションをとったり、ゲームやイベントを一緒に楽しんだりすることができます。

今後、さまざまなインフラや法律などの決まりごとが整備され、まさに現実世界と同様のレベルにまで発展するのではないか、と予測されています。すでに企業によっては、メタバースを活用して経済活動を行っているところもあります。

まとめると、メタバースとはインターネット上に構成された3次元の仮想空間であり、その仮想空間にアバターとしての自分を存在させ、さまざまな活動をすることができます。

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メタバースでできること

①仮想空間上のイベントを体験できる
②ビジネスで活用できる
③空間を自由に構築できる

①仮想空間上のイベントを体験できる

リアルな現場にわざわざ行かなくても(自宅にいながら)、オンライン上でコンサートやイベント、ゲームなどに参加できるようになります。参加者はアバターとして、同じ仮想空間にいる他者といっしょに楽しんだり、一体感を味わうことができます。

すでにさまざまなイベントが行われており、一度は参加した方もいらっしゃるのではないでしょうか。今後もますます広がっていくと予測されています。

②ビジネスで活用できる

新型コロナウイルス感染症の影響によって、テレワークが一気に普及しました。一方で、「テレワークはコミュニケーションがとりづらい」という問題も生じています。そのため、ZOOMをはじめとしたリモート会議も普及していますが、コロナ以前の勤務体系(直接対話)に戻す企業も増えています。

メタバースをバーチャルオフィスとして利用すれば、アバターとして交流することができるため、テレワークでも簡単に情報共有できる可能性が高まります。バーチャルオフィスであれば、社員同士のコミュニケーションもとりやすくなります。こちらが普及し始めると、ゲームチェンジャーが起きるかもしれません。

③空間を自由に構築できる

メタバースはあくまで仮想空間なので、建造物や会場を自由に構築することができます。コンサートやビジネスなど、目的に合った空間を演出することが可能です。

現在、この分野が加速度的に進歩しており、大手企業が先行して投資をしている状況です。すでにメタバースの土地の売買が始まっており、土地の価格も高騰し始めています。

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メタバースがオワコンと言われる理由

①そもそもメタバースをよく知らない
②セカンドライフが流行らなかったから
③VRデバイス(ゴーグルやヘッドセット)の問題
④メタバースの敷居が高すぎる
⑤Meta Platforms(メタプラットフォームズ)の株価が急落している

①そもそもメタバースをよく知らない

メタバースを批判する人の多くは、メタバースのことを詳しく知りません。メタバースがどんなものかわからないので、とりあえずオワコンと決めつけます。

そもそも人間はよくわからないものを否定する傾向があります。なぜなら、人間は変化を恐れる生き物だからです。よくわからないものが出現することによって、現在の生活に変化が生じることを恐れる本能みたいなものです。

ただ、過去を振り返ってみると理解できると思うのですが、たとえばiPhone(スマホ)です。それまでガラケーで生活が成り立っていた人からすると、iPhone(スマホ)なんて使えないでしょ?となります。

また、YouTubeもそうです。今までテレビだけがメディアとして成り立っていた世界において、YouTubeをバカにしていた方も多いと思います。

しかし、iPhone(スマホ)もYouTubeも現在では生活に溶け込んでおり、なくてはならないツールになっています。メタバースがiPhone(スマホ)やYouTubeなみに生活に溶け込んでくると、誰もオワコンだとは言わなくなりますし、その可能性は高いです。

②セカンドライフが流行らなかったから

セカンドライフは、2007年頃に流行った「メタバースの元祖」とも言えるプラットフォームです。2008年には登録会員数が全世界で1500万人を超え、セカンドライフ内で土地やアイテムを売買して大きく稼ぐ人が出現するなど、社会現象となりました。

しかし、1年ほどで廃れてしまいました。廃れた原因はさまざまありますが、主に以下の4つがあげられます。

①その当時のPCのスペックが低すぎた
②ネット通信が遅すぎた
③同時接続できる人数が少なすぎた
④ブロックチェーン技術はまだなかった

そんな当時の状況から推測して「メタバースは流行らない、オワコンだ」という声があるようです。しかし、当時に比べて現在のネット環境は格段に進歩し、5Gが徐々に浸透してきています(将来的には6Gに移行します)。

5Gとは「第5世代移動通信システム」のことで、 「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴があります。この技術が生活に浸透するにつれて、現実世界とメタバースの行き来がスムーズになり、メタバースが生活の一部になる可能性があります。

③VRデバイス(ゴーグルやヘッドセット)の問題

メタバースでVRを楽しむにはゴーグルやヘッドセットを装着する必要がありますが、欠点として「重い」「大きい」などが挙げられます。また、総称してVRデバイス全般が高価格帯であることも、普及を妨げるネックとなっています。

しかし、VRデバイスの開発も進化しており、今後はメガネタイプやコンタクトレンズタイプなどに実用化される可能性が高いです。価格帯に関しても、普及するにつれて安価なタイプも増えていくのではないでしょうか。

現在、もっともおすすめなVRヘッドセットはこちらになります。パソコンやコンソールが不要なオールインワン型で、完全ワイヤレスコントローラーを付属しています。内蔵スピーカーが、遠くで叫ぶ声や背後から迫る敵の音といった、臨場感たっぷりのサウンドを演出します。対応テレビやアプリを使えば見ている映像を共有でき、大人数でも楽しめるでしょう。


④メタバースの敷居が高すぎる

メタバースはブロックチェーン技術で成り立っており、仮想通貨やNFTとの親和性が高いです。メタバース内においては、NFTのアイテムや土地があったり、それらは仮想通貨で売買することができます。

つまり、メタバースを楽しむには、仮想通貨やNFTの知識も必要になってきます。仮想通貨は法定通貨ではありませんが、円をビットコインやイーサリアムに交換する必要があります。ここに抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

仮想通貨にしろNFTにしろ、実際にやってみると意外と難しくなく、むしろ新しい発見が得られる可能性も高いので、ここで足踏みするのはもったいないと思います。以下の記事で簡単にではありますが、仮想通貨やNFTを解説しています。
Web3(仮想通貨、NFT、DAO、メタバース)をわかりやすく解説

⑤Meta Platforms(メタプラットフォームズ)の株価が急落している

社名をフェイスブックからメタに変更した同社は、2022年10月26日の第3四半期決算で発表した内容として、メタバース全般を扱う部門のReality Labsが今年90億ドル(約1315億円)以上の損失を出していることが判明しました。

また、第3四半期だけでも約40億ドル(約585億円)の損失を計上していることを明らかにしました。この部門は2021年に100億ドル(約1460億円)の損失を出しており、同部門の支出は増え続けるとメタは述べています。

それにともない、同社の株価は急落しており、それを見ていた方の多くがメタバースをオワコンと判断しています。この主張は「中らずと雖も遠からず」であり、メタバースを牽引するであろう同社の動きには注目する必要があります。

Meta Platforms(メタプラットフォームズ)ってどんな会社?

Meta Platforms(メタプラットフォームズ)は米国のソーシャルテクノロジー企業です。人々がつながり、コミュニティを発見し、ビジネスを成長させるためのテクノロジーを構築しています。

同社はFacebook、Instagram、WhatsAppなどのソーシャルアプリを提供しています。また、VRヘッドセット「Oculus Quest 2」の開発など、拡張現実や仮想現実のような没入型体験への移行を目指しています。

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メタバースがオワコンじゃない理由

①市場規模の拡大
②オンライン生活の普及
③メタバースゲームの普及
④大手企業が参入している

①市場規模の拡大

実はメタバースの市場規模は年々拡大しています。アメリカの金融テクノロジー企業「ブルームバーグ」によると、2020年時点での市場規模が4,787億ドルだったのに対し、2024年には7,833億ドルにまで拡大することが予想されています。

また、仮想通貨投資信託の最大手「グレイスケール」は、さまざまな市場を合わせると、年間1兆ドルの利益が出る可能性があると発表しました。1兆ドルの利益です(売上ではありませんので、売上規模はさらに大きくなります)。

メタバースの市場規模が拡大することによって、メタバースを利用する方は増えていきます。徐々にですが、メタバースが現在の生活に浸透していく未来は想像できますね。

②オンライン生活の普及

コロナ禍において、オンライン生活が一気に普及しました。リモートで働くことが日常になり、さまざまな新しいサービスが誕生してきています。

ネット通信が進化していることが、オンライン生活を普及させたのは間違いないです。今後、国や人種に関係なくコミュニケーションをとることができるメタバースは、ますます普及していくのではないでしょうか。

③メタバースゲームの普及

メタバースゲームの特徴の1つが、メタバース内のブロックチェーン技術とNFTです。ブロックチェーン技術を利用したNFTの存在で、世界で1つだけの唯一無二のデジタルデータを保有することができるようになりました。

この技術によって、メタバース内のアバターの洋服やガジェット、建物や家具などのアイテムを保有することができ、アイテムによっては希少価値がつく場合もあります。アバターやアイテムごと、そっくりそのまま別のメタバースで利用することもできます。

先ほどあげたメタバース内のアイテムは、それぞれがNFTでできています。そのため、メタバース内のアイテムの価値が高まれば、そのNFTを買いたい人や売りたい人も出てくるわけで、そこで仮想通貨を含めた経済活動が発生します。

希少価値の高いNFTを売って仮想通貨を稼ぐことによって、最終的にその仮想通貨を法定通貨(円やドルなど)に交換することができ、現実世界の資産を増やすことができます。現在NFTマーケットプレイスではさまざまなNFTが売買されており、希少価値が高いNFTは値上がりを続けています。

よって、お金を稼ぐ目的でゲームをする人も増えており、「Play to Earn(稼ぐためにゲームをプレイする)」という言葉も生まれています。ゲームで遊びながらお金を稼ぐ、という一部のプロゲーマーしか許されなかった領域に、どんどんいろんな方が参入しています。

ここで注意してほしいのが、仮想通貨やNFTは価値が下がる(無価値になる)可能性があるということです。よって、あくまで生活余剰金(なくなっても生活に支障をきたさない)で楽しむことをおすすめします。

主なメタバースゲームは、以下の記事で解説しています。
メタバースCluster(クラスター)の始め方と使い方【初心者向け】
The Sandbox(ザ・サンドボックス)の遊び方【初心者向け】
Decentraland(ディセントラランド)の始め方【初心者向け】

④大手企業が参入している

メタバースには大企業が続々と参入しています。

出典元:Market Map of the Metaverse

GUCCI
adidas
Coca-Cola
パナソニック
KDDI
SQUARE ENIX
任天堂

有名な企業がメタバースでイベントを開催することで、一般のユーザーも増えていくと予想されます。今後もメタバース事業に参入する企業は増加傾向にあり、さまざまな産業分野において活用が拡大するとみられることから、2026年度には市場規模が1兆円を超える見通しです。

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メタバースの始め方

①仮想通貨取引所で口座開設する
②MetaMask(メタマスク)でウェブウォレットを作成する
③仮想通貨をMetaMaskへ送金する
④VRゴーグルやVRヘッドセット、またはパソコンを準備する
⑤好きなメタバースを選んで、ログインする

①仮想通貨取引所で口座開設する

仮想通貨取引所は無数にありますが、おすすめはコインチェックとビットフライヤーです。どちらも主要な仮想通貨を扱っており、国内大手の取引所だからです。どちらも所要時間10分程度、しかも無料で口座開設することができますので、今すぐどうぞ。
仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)の口座開設方法
仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)の口座開設方法

②MetaMask(メタマスク)でウェブウォレットを作成する

口座開設がすんだら、次はMetaMask(メタマスク)でウェブウォレットを作成しましょう。ウェブウォレットとは、仮想通貨のお財布のことです。これがあることで、仮想通貨で自由に欲しいNFTを購入することが出来ます。
ウェブウォレットMetaMask(メタマスク)の始め方【初心者向け】

③仮想通貨をMetaMaskへ送金する

仮想通貨取引所で仮想通貨を購入しても、すぐにそこで使えるわけではありません。まずはさきほど作成したMetaMaskへ送金しておきましょう。
仮想通貨イーサリアムをウェブウォレットメタマスクへ送金する方法

④VRゴーグルやVRヘッドセット、またはパソコンを準備する

メタバースといったら、仮想空間への没入感です。深い没入感を味わいたい方は、VRゴーグルやVRヘッドセットを準備しておきましょう。おすすめはMeta社のVRヘッドセットです。いちいちパソコンに繋がなくても独立して使用することができます。


⑤好きなメタバースを選んで、ログインする

最後に、自分が遊んでみたいメタバースを選んで、ログインしましょう。おすすめのメタバースは以下の3つです。Cluster(クラスター)は初心者向け、The Sandbox(ザ・サンドボックス)とDecentraland(ディセントラランド)は、メタバースのBIG4と呼ばれている超有名なメタバースです。
メタバースCluster(クラスター)の始め方と使い方【初心者向け】
The Sandbox(ザ・サンドボックス)の遊び方【初心者向け】
Decentraland(ディセントラランド)の始め方【初心者向け】

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まとめ

Metaverse(メタバース)はオワコン?胡散臭い?うざい?に関する答えが、なんとなく見えてきたのではないでしょうか。

わからないものに対して批判するのは仕方ありませんが、批判ばかりしても楽しくありません。どうせなら、楽しみながらメタバース、仮想通貨、NFTに触れていきたいものです。

2023年1月現在、まだまだメタバースは知られていません。多くの有名企業も手探りですが、どんどんメタバースに進出してきています。今のうちに触れていくことで、先行者利益を獲得できるかもしれません。

めいっぱいメタバース、仮想通貨、NFTを楽しみながら、資産形成もできると文句はないですね。「儲かるから」とか「稼ぎたいから」という動機でも良いのですが、まずはメタバースをおもいっきり楽しんでみましょう。

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