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DEXで開催される資金調達のための仮想通貨の発行イベントについて

2022年9月4日

素朴な疑問
・仮想通貨をお得に手に入れられるイベントがあるって本当なの
・IDOについての知識を身につけて、参加してみたい

こんにちは、スメルジャコフです。

仮想通貨を仮想通貨取引所で売買し、その売買差益で資産を積み上げる方法はスタンダードであり難しいことです。お得な仮想通貨の情報をいち早く手に入れるためには、常日頃から仮想通貨に触れる必要があります。
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本記事のまとめ
①仮想通貨発行イベントであるIDOについての知識が身につく
②仮想通貨運用に関する心構えは、いかにリスクヘッジできるか

IDOに参加する際には、信頼できるDEXを利用するようにしましょう。また、信頼できる情報を集めることが必要です。残念ながら、お得な情報には必ず詐欺がつきものだからです。信頼できる情報筋や公式サイト、実績のあるDEXを利用するなど自己資金は防衛するようにしましょう。

本記事の信頼性
①2021年12月~仮想通貨取引開始
②ビットコイン、イーサリアム運用中
③NFT購入経験あり

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そもそもIDOとは

IDOとは、「Initial DEX Offering」の略称で、DEX(分散型取引所)で仮想通貨を発行して資金調達を行うイベントです。DEXは仮想通貨取引所(CEX)の様に中央集権的な管理者が不在で、ブロックチェーンによってすべての端末がP2P方式でつながっているため、個人間での仮想通貨取引が可能です。

IDOではトークンは発売されたDEXに直ちに上場されます。つまり、プロジェクト開発者自身がプール用の資産を集める必要はなく、IDOが自社または第三者のローンチパッドを通じて実施された後、DEX上でプールが作られるのです。

IDOモデルは、仮想通貨プロジェクトが仲介者なしで流動性プールから資金を調達でき、また投資家は即時のトークン取引で利益を得られることから人気を博し、本質的に誰もがウィン-ウィンの状態になることができるのです。

多くの場合、上場価格より安く購入でき、上場後数百倍にまで価格高騰するケースもあるため、投資家から短期間で多額の資金が集まりやすいのです。加えて、IDOにはIEOの様に審査がなく手数料も安価なため、だれにでも開催しやすいという特徴もあります。

DEX(分散型取引所)について

DEX(分散型取引所)は、スマートコントラクト機能を有するイーサリアムブロックチェーンをベースに構築されるDeFi(分散型金融)の一種です。銀行や証券会社などの中央集権的存在を介さずに、24時間・365日どこにいてもユーザーどうしが身分を明かすことなく直接融資や送金ができます。

イーサリアムのスマートコントラクトを活用すれば、ブロックチェーン上でも金融、証券、保険、市場データなど様々な外部ソースとつながったサービス提供が可能となります。

送金が早く、身分証を提示せずともだれでも参加可能、しかもすべての取引がブロックチェーン上に記録されることにより高い透明性が確保されます。2021年に入ってからは、NFTやメタバースなどのイーサリアム関連ビジネスの沸騰が目覚ましく、その期待感からIDOへの注目度は目を見張るものがあります。

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IDOのメリットとは

①IDOは完全にパーミッション・レスなので、DEXにトークンを上場するための手数料はほとんど必要ありません。DEXはユーザーの資金を保有しないため、セキュリティ侵害の影響を受けず、投資家は安全なウォレットを通じてトークンにアクセスすることができます。

②トークンはすぐに取引できるため、待ち時間のわずらわしさがありません。ほとんどのDEXローンチパッドは、コミュニティガバナンスに基づいて運営されています。

③販売直後からの流動性提供が行われます。IDOは調達した資金の一部を流動性プールにロックし、販売後の流動性のある市場を作成します。このおかげで、スリッページやボラティリティを減らすことができます。

④サインアップが不要です。セールに参加するために必要なのは、ウォレットと資金だけで、個人情報は必要ありません。これにより、IDOはあらゆるユーザーにチャンスがあります。

IDOのデメリットとは

①パンプ・アンド・ダンプ。パンプ・アンド・ダンプとは、トークン取引がすぐに可能なため、一部の人が大量のトークンを購入し前例のない価格上昇を引き起こし、その後、それらのトークンを売却して大きな利益を得て、結果として価格が下落すること。

②安定した価格がない。トークン取引はすぐに利用できるため、トークンのスワップはかなり早く始まり、上場価格でトークンをつかめるのは一部の投資家だけになります。

③KYCやAMLが行われていない場合があります。適切なチェックが行われていれば、投資家やプロジェクトは守られます。これらの対策は、違法な資金のロンダリングや経済制裁の回避に役立ちます。

例えば、トークンが証券とみなされている場合、特定の国では合法的にIDOに参加できない場合があります。

④プロジェクトに対するデューデリジェンスが不十分な場合があります。評判の悪いプロジェクトが IDOを通してトークンを配布することは、大規模で規制された仮想通貨取引所の行うIEOを通して配布するよりもはるかに簡単です。

IDO情報の検索方法

IDO情報を見つけるために、まずチェックするべきなのはプロジェクト自体からの発信です。プロジェクトのコミュニティに参加したり、SNSのチャンネルをフォローしたりすることです。

また、PancakeSwapやDODOなどの分散型取引所では、今後予定されているIDOの一覧を確認することができます。今後予定されているすべてのIDOの概要を知りたい場合は、CoinMarketCapがトークンオファリングのリストを公開しています。

これらのすべてがIDOというわけではありませんが、CoinMarketCapはどのセールがIDOになのかを表示しています。ちなみに人気のIDOプラットフォームには、「Polkastarter」「DAO Maker」「Solstarter」などがあります。

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IDOへ参加するためには

①仮想通貨ウォレット
②取引手数料分の仮想通貨

IDOに参加するには、MetaMaskやBinance Chain WalletなどのDAppsに接続できる仮想通貨ウォレットが必要です。また、トークンを購入したり、取引手数料をお支払いするために、一定程度の仮想通貨が必要になります。
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仮想通貨ウォレットを準備したら、通常は右上にある [Connect] ボタンを使用して、IDOのDAppに接続する必要があります。トークン発行イベントに備えて、資金をロックするための具体的な手順が示されます。ほとんどの場合、定期登録期間が終了するとトークンがウォレットに振替されます。

ただし、販売によっては一定期間新しいトークンをロックしたり、ステークしたりする場合があります。IDOに参加する前に、必ず詳細を確認してください。

前提として、自分でプロジェクトを調査し、信頼できるDEXを介してのみ投資をするようにしましょう。これには、IDOの仕組みやプロジェクトのチーム、トークノミクスをよく調べることが含まれます。トークンへの投資は高いリスクを伴うため、常に損失を覚悟した上でIDOに参加することをおすすめします。

IDOに安全に参加するためにすべきこと

①IDOに登録するには、正しいリンクを使用すること。詐欺師はIDOの盛り上がりとハイプに乗じて、偽の定期登録ページを作成します。詐欺ページに載っているアドレスに送金した仮想通貨は永久に失われます。

②信頼できるDEXローンチパットを使用すること。PancakeSwapやBakerySwapなど、IDOに参加できる信頼のおけるDEXがすでにたくさんあります。

こういった実績のある分散型取引所を利用することで、セールでトークンを無事に受け取ることができる可能性が高くなります。

③投資先のプロジェクトを調査すること。既に実績のある、信頼できるチームによるプロジェクトなのかを確認しましょう。調達した資金のべスティングが設定されているかを確認しましょう。

④ IDOの条件を確認すること。トークンの入手が遅れる場合もありますし、しばらくの間、ステークのためにロックされる場合もあります。

プロジェクトのトークンエコノミクスに関してはどのようなパターンでも対応可能であるため、それらをしっかりと調べて理解する必要があります。

⑤何度も言いますが、失っても良い金額だけを投資すること。トークンセールは、非常にボラティリティが高いことで知られています。夢中になって必要以上の投資をしてしまうこともあります。

しかし、忘れてはならないのは、トークンセールにはリスクがつきものであり、しっかりとした調査をしても、詐欺の被害に遭う可能性があるということを念頭に置きましょう。

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まとめ

IDOは、使いやすさ、手頃な価格、アクセスのしやすさを兼ね備えており、仮想通貨市場の多くの新規プロジェクトにとって、一般的な資金調達モデルとなっています。実際、トークンオファリングはそれ自体が産業となっています。

通常、プロジェクトが直接行うものよりも分散型流動性取引所が実施するトークンセールに参加する方が安全です。とはいえ、IDOで成功するためには適切なプロジェクトを選ぶことが大きなポイントとなります。

自己責任で仮想通貨を運用する限り、リスクはつきものです。このリスクにどれだけ対応できるのか、事前に必要な情報はどれなのか。しっかり下調べをしてからIDOに参加してみましょう。

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