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仮想通貨Tezos/XTZ(テゾス)の将来性について【初心者向け】

2022年5月21日

こんにちは、スメルジャコフです。

Tezos/XTZ(テゾス)とは、 スマートコントラクトやDappsの開発・利用に適した性能を持つブロックチェーンプラットフォームであり、そこで使われる仮想通貨のことです。

Tezos/XTZ(テゾス)の特徴

①コンセンサスアルゴリズムがLPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)
②独自のスマートコントラクトを採用
③ハードフォークの必要なし
④ベーキングというブロック生成システム

①コンセンサスアルゴリズムがLPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)

コンセンサスアルゴリズムとは、データの真正性を担保するルールのことです。取引データを格納するブロックを「誰が作るか」を定義し、そのルールにもとづいて作られた1つのブロックを「正しいブロック」として認めることです。

仮想通貨のコンセンサスアルゴリズムは主に4種類
①PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)
②PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)
③PoI(Proof of Importance:プルーフ・オブ・インポータンス)
④PoC(Proof of Consensus:プルーフ・オブ・コンセンサス)

LPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)は、②PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)の一種です。PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)とは、イーサリアムに採用されている仕組みです。

つまり、仮想通貨の保有量によって、ブロックを生成する人が決定する仕組みです。Tezos/XTZ(テゾス)が採用しているLPoSは、Tezos/XTZ(テゾス)をあまり保有していないユーザーでも、ブロック生成者に自分が持っているTezos/XTZ(テゾス)を委任することができます。

より多くのユーザーがブロック生成に関与できる仕組みであり、結果として従来のPoSよりも取引承認や送金が速く済みます。

②独自のスマートコントラクトを採用

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で契約を自動的に実行させる仕組みです。スマートコントラクトにはメリットとデメリットがあります。

メリット
契約に第三者の介入を必要としないため、契約にかかる時間とコストが削減できます。

デメリット
自動でなされた契約にエラーやバグがあっても、後から修正することが難しいことです。そのバグを起点として、外部からの攻撃を受ける可能性があります。

Tezos/XTZ(テゾス)は、OCamlという検証に適したプログラミング言語を採用しています。さらに、Formal Verification(形式検証)を導入することによって、スマートコントラクトの安全性を数理的に証明できるように設計されています。

OCmalとは、関数で使用されるプログラミング言語です。

①バグや不具合が発生しにくい
②入力したコードが読解しやすい

といった特徴があります。

Formal Verification(形式検証)とは、契約の正当性をより厳格に調べるシステムです。エラーや不正アクセスのリスクを抑えます。

③ハードフォークの必要なし

ハードフォークとは、ブロックチェーンの仕様変更によって生じるの分岐のことです。

メリット
ユーザーが分散されることで、スケーラビリティ問題を解決できます。

デメリット
分岐元の仮想通貨の価値が低下しかねません。

Tezos/XTZ(テゾス)は、システムの修正やアップデート時にハードフォークを必要としないシステムです。分岐後の新しい仮想通貨との互換性が保てる構造です。

④ベーキングというブロック生成システム

Tezos/XTZ(テゾス)のブロック生成は、ベーキングです。ブロック生成者のことを、ベイカーといいます。ベイカーになるためには、8000XTZ(日本円で300万円以上)が必要です。

ベイカーがブロック生成に成功すると、1ブロックあたり16XTZがもらえます。ベイカー以外でも投票権を託せば、手数料と引き換えに報酬がもらえますので、多くの人がブロック生成に参加可能です。

Tezos/XTZ(テゾス)の将来性

①フランス中央銀行がTezos/XTZ(テゾス)で実証実験
②ステーキングサービス採用例の増加
③Tezos/XTZ(テゾス)のESGの側面

①フランス中央銀行がTezos/XTZ(テゾス)で実証実験

2020年9月、フランス中央銀行がTezos/XTZ(テゾス)のブロックチェーン技術の実証実験を開始しました。中央銀行デジタル通貨CBDCを開発しているため、実験の目的はCBDCで銀行決済を実現できる可能性の検証です。

世界的な影響力のある金融機関が、Tezos/XTZ(テゾス)を認めたとも受け取れます。

中央銀行デジタル通貨CBDCとは、CBDC:Central Bank Digital Currencyのことです。

①デジタル化されている
②法定通貨建てである
③中央銀行の債務として発行される

②ステーキングサービス採用例の増加

Tezos/XTZ(テゾス)は、多くの仮想通貨取引所でステーキングサービスに採用されています。ステーキングサービスとは、特定の仮想通貨を保有していれば、配当をもらえる仕組みです。

海外の仮想通貨取引所Binance(バイナンス)やCoinbase(コインベース)がステーキングの対象にTezos/XTZ(テゾス)を採用しています。Tezos/XTZ(テゾス)の知名度上昇でステーキングの利用者が増えれば、価値が上がる可能性があります。

③Tezos/XTZ(テゾス)のESGの側面

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった単語のことです。

気候変動問題や人権問題など世界的な社会課題が顕在化している現在、企業が長期的成長を目指す上で重視すべきESGの観点での配慮がなされていない企業は、投資家などから企業価値毀損のリスクを抱えているとみなされます。

そのため、ESGに配慮した取り組みを行うことは長期的な成長を支える経営基盤の強化につながると考えられています。ESGは非財務の情報でありながら、企業へ投資する際に活用され、より良い経営をしている企業を表す指標となっています。

Tezos/XTZ(テゾス)のESGの強み

①消費エネルギーの少ないLPoSの採用
②カーボンフットプリント

①消費エネルギーの少ないLPoSの採用

前述の通り、Tezos/XTZ(テゾス)ではコンセンサスアルゴリズムとしてPoSをベースとしたLPoSを採用しています。一方、ビットコインやイーサリアムをはじめとする多くの仮想通貨はPoWを採用しています。

プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)は、より多くの計算を行った人に報酬(コイン)を与える仕組みです。より多くの計算を行うためにより多くの電力を消費し、大量の二酸化炭素が生じます。

Tezos/XTZ(テゾス)が採用しているLPoSは、PoSをベースとして開発されたコンセンサスアルゴリズムです。PoSは、PoWにおける問題点を改善するために生み出された仕組みです。保有量と保有年数で報酬が決まるため、電力消費が抑えられ二酸化炭素排出問題を改善できます。

②カーボンフットプリント

カーボンフットプリントとは、Carbon Footprint of Productsの略称です。商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みです。

Tezos/XTZ(テゾス)では、公式ホームページにおいてカーボンフットプリントを公開しており、この情報をユーザーと共有することで更なるCO2排出量削減を推進しています。

まとめ

仮想通貨Tezos/XTZ(テゾス)とは、スマートコントラクトやDappsの開発・利用に適した性能を持つブロックチェーンプラットフォームとそこで使われる仮想通貨のことです。

①コンセンサスアルゴリズムがLPoS
②独自のスマートコントラクトを採用
③ハードフォークの必要なし
④ベーキングというブロック生成システム

という特徴をもっています。

①フランス中央銀行がTezos/XTZ(テゾス)で実証実験
②ステーキングサービス採用例の増加

は将来性が感じられる事例ですね。Tezos/XTZ(テゾス)は、海外暗号資産取引所での取り扱いができます。海外仮想通貨取引所としては、バイナンスがおすすめです。
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