こんにちは、スメルジャコフです。
今回は、仮想通貨ネム(XEM)とシンボル(XYM)について解説していきます。
ネム(XEM)とは、2015年3月に発行が開始された プラットフォームプロジェクトです。ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)などと比べると、比較的新しい仮想通貨といえます。
ネム(XEM)とは、「New Economy Movement(新しい経済活動)」の略です。ブロックチェーンを活用して、新しい経済の仕組み(経済的自由や平等主義の原則に基づいた分散型プラットフォーム)を確立することを目標としています。2017年3月にシンガポールでNEM財団が発足し、ネム(XEM)のブロックチェーン技術使用の促進を目的に活動しています。
シンボル(XYM)とは、2021年3月に行われたネム(XEM)のブロックチェーンの大型アップデートによって誕生した、 ブロックチェーンプラットフォームSymbol(シンボル)のネイティブ通貨のことです。
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目次
ネム(XEM)の特徴
①新しい通貨は発行されない
②処理速度が早い
③独自のトークンを発行できる
①新しい通貨は発行されない
仮想通貨ネム(XEM)は、既に発行上限枚数に達しているため、新しい通貨が発行されない仕様です。そのため、 希少性が高くなりやすい仮想通貨と言えます。ちなみに、ネム(XEM)の発行上限は、 89億9,999万9,999枚です。
②処理速度が早い
仮想通貨ネム(XEM)は、ビットコイン(BTC)と比較すると処理速度は非常に早い(約10倍)です。約10分で1ブロックが生成されるビットコインに対して、ネムは約1分で1つのブロックが生成されます。迅速に処理できるため、 実用性の高い仮想通貨とみなされています。
③独自のトークンを発行できる
トークンとは、独自のブロックチェーンで発行される仮想通貨のことです。仮想通貨ネム(XEM)は、NEMネットワーク上に「ネームスペース」という空間をレンタルすることで、独自のトークンを発行することができます。
ネームスペースで発行するオリジナルトークンをモザイクといいます。モザイク発行に必要なネームスペースは、 「NEM wallet」というネム(XEM)の公式ウォレットアプリを利用することで、レンタル可能となります。
ネム(XEM)の仕組み
①取引承認の仕組み(PoI)
②承認作業(ハーベスティング)
①取引承認の仕組み(PoI)
ネム(XEM)の取引承認方式は、独自アルゴリズムのProof of Importance(PoI:重要度による証明)です。 「ユーザーアカウントの重要度」によって、報酬が分配される仕組みです。
ユーザーアカウントの重要度は、「PoIスコア」で管理されています。このPoIスコアは、ネム(XEM)の保有量、保有期間、取引量などを元に算出されています。PoIスコアが高いほど重要度が高いとみなされ、報酬を受け取りやすく設計されています。
つまり、NEMネットワークをより多く利用する人が、より多く報酬をもらえる仕組みです。ちなみにPoI(Proof of Importance)とは、大量の電力を消費するPoWよりエコなシステムとして注目を集めている承認方式のことです。
②承認作業(ハーベスティング)
ビットコイン(BTC)の取引を承認する作業として、「マイニング」があります。一方、ネム(XEM)の取引を承認する作業は、「ハーベスティング」です。
ハーベスティングとは、 一定期間1万ネム(XEM)以上を保有することで、参加資格が与えられます。約1分に1回ハーベスティングが行われ、アカウントの重要度に応じて報酬が支払われます。
ハーベスティングには、次の2つの種類があります。
①ローカルハーベスティング
ローカルハーベスティングとは、自宅のパソコンからハーベスティングに参加する方法です。ハーベスティングの参加条件を満たし、オンラインの状態であれば参加可能です。
②デリゲートハーベスティング
デリゲートハーベスティングとは、手数料を支払うことで「スーパーノード」という第三者にハーべスティングを委託する方法です。
スーパーノードとは、NEMネットワークにおいて重要度が極めて高い参加者のことです。「ネム(XEM)のフルノードを保有」「300万ネム(XEM)以上保有」「処理性能が一定水準を超えている」など厳しい条件を満たしたノードのことです。
デリゲートハーベスティングは委託であるため、オフラインでもハーベスティングに参加が可能です。
ネム(XEM)の今後
①カタパルトの実装
②仮想通貨シンボル(XYM)の機能
③mijinの普及
④個人間ICOの普及
①カタパルトの実装
カタパルトとは、ネム(XEM)の次世代型コアエンジンの名称です。カタパルトでは、新機能の追加や機能強化が実装される予定です。例えば、ネームスペースと紐づく形でのみ発行が可能であるモザイクが、ネームスペースとは独立して単独での発行が可能となるなど。
カタパルトを実装することで、今まで以上に使い勝手が良く、セキュリティも向上したブロックチェーンにアップデートされます。
②仮想通貨シンボル(XYM)の機能
①処理速度・送金スピードが早くなった
②セキュリティが強化された
③ハイブリッドタイプのブロックチェーンになった
④「マルチシグ」から「マルチレベルマルチシグ」になった
⑤アグリゲートトランザクションが実装された
⑥PoIからPoS+になった
⑦クロスチェーンスワップを利用できるようになった
⑧モザイク機能でトランザクションを制限できるようになった
③mijinの普及
ネム(XEM)の技術が使われた「mijin」の利用が広まれば、今後の価格上昇につながりやすくなります。mijinとは、ネム(XEM)のプロジェクト(日本のテックビューロ社が開発を主導するブロックチェーンプラットフォーム)のことです。
誰でもブロックチェーン技術が使えるようなプラットフォームの作成を目標に掲げています。国内外様々な企業が「mijin」の導入を検討していて、すでに 400社以上がサービスを利用しています。
④個人間ICOの普及
今後、ネム(XEM)経由のICO利用が増加した場合、価格の上昇要因の可能性は大きくなります。ネム(XEM)には、個人でICOが行えるように設計されているという特徴があります。近い将来、個人でトークンを取引できる取引所を整備して、ビジネスを行う人が増えるかもしれません。
まとめ
ネム(XEM)とは、2015年3月に発行が開始されたプラットフォームプロジェクトで、ブロックチェーンを活用して、新しい経済の仕組み(経済的自由や平等主義の原則に基づいた分散型プラットフォーム)を確立することを目標としています。
シンボル(XYM)とは、2021年3月に行われたネム(XEM)のブロックチェーンの大型アップデートによって誕生したブロックチェーンプラットフォームSymbol(シンボル)のネイティブ通貨です。
どちらもビットコインとはまた違う仮想通貨として、今後取引量が増える可能性があり期待できます。ネム(XEM)とシンボル(XYM)を購入するなら、Coincheck(コインチェック)がおすすめです。
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