Metaverse

Ethereum(イーサリアム)の特徴やガス代、将来の使い道

2022年3月9日

こんにちは、スメルジャコフです。

仮想通貨の中でも、ビットコインに次ぐ有名な銘柄Ethereum(イーサリアム)をご存知でしょうか。NFTの売買やメタバースの参加、ガス代などに主に利用されている仮想通貨です。

今後、仮想通貨を取り扱っていく中で、大きな役割を担っていくと予測されていますので、この機会にぜひ知っておきましょう。

Ethereum(イーサリアム)とは、Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏によって開発された プラットフォームの名称であり、 スマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームのことをいいます。

ETH(イーサ)とは

ETH(イーサ)とは、このプラットフォーム内で使用される仮想通貨を指します。日本では、Ethereum(イーサリアム)の名称(プラットフォームと同じ名称)でも使われています。

ETHは全ての仮想通貨の中で時価総額2位となっています。ちなみに時価総額1位はビットコイン(BTC)で約95兆円で、イーサリアム(ETH)は約45兆円です。ビットコイン(BTC)が2倍以上の時価総額であることがわかります。

ERC20トークンとは

ERC20トークンとは、「ERC20」というルールに基づいて作成されているトークンのことです。

ERC20トークンの特徴
・資金調達者は、1からトークンを作成する手間を省くことが可能です。
・同じウォレット内で、一括管理することができます。

ERC20トークンとそのほかのトークンの特徴
①ERC20トークン(数量的なもの)
⇒お金のように数量的なものを表すトークン
②ERC721(固有なもの)
⇒数量的なものではなく、唯一性を表すトークン
③ERC725(ID)
⇒アイデンティティー管理のためのトークン
④ERC735(ID)
⇒ERC725をさらに拡張したもの
⑤ERC1155(マルチトークンスタンダード)
⇒1回の取引で、複数のトークンを扱うことができるもの

Gas(ガス)とは

Gas(ガス)とは、ETHを利用する際にかかる手数料のことです。※以下ガス代(手数料)と表記

これまでETHは、ガス代(手数料)の高騰が課題でした。なぜでしょうか。

ETHの手数料がオークション形式のため

多くのユーザーが高値を出し続けてきた背景があり、手数料も上がり続けてきた歴史があります。手数料が上がればETHを利用する際のコストも高くなり、多くのユーザーにとっては利用しにくい状態が続いています。

2020年6月、新しい手数料モデル「EIP1559」実装のため

新しい手数料モデル「EIP1559」とは、ETHの手数料に基本料金を導入するというもの。また、支払われた手数料の一部が焼却(バーン)されることにより、Ethereum全体の供給量が減りました。結果、ETH値上がりの要因になりました。

ガス代(手数料)の計算方法
リミット(Gas limit)×ガス単価(Gwei)-実際に使用したガス=実際に支払うガス代(ETH)

Ethereumの特徴

①スマートコントラクト
②dApps構築のプラットフォーム
③Proof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)へ

①スマートコントラクト

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことによって、設定した要件を自動的に実行するプログラムです。あらかじめ取引内容を決め、自動的に取引が実行されますので、業務効率を格段に上がる仕組みとなります。

②dApps構築のプラットフォーム

dApps(Decentralized Applications)とは企業や政府、銀行などの中央管理者がいなくても稼働するアプリケーションのことです。アプリケーションを利用する参加者全員で、データを分散管理します。

③Proof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)へ

Ethereumはアップデートによって、承認アルゴリズムを「Proof of Work(PoW)」から「Proof of Stake(PoS)」に変更予定です。

①承認アルゴリズムとは、世界中で行われる仮想通貨の取引を処理して、ブロックチェーンに記録するための仕組みのこと
②マイニングとは、取引の承認作業をすること
③マイナーとは、取引作業をする人のこと

マイニングを行うマイナーは、ガス代(手数料)が高い取引を優先的に処理する流れとなっています。ガス代(手数料)を高くすれば待ち時間が短くなり、通常より早く承認されることになります。よって、オークションや仮想通貨の売買益に影響します。

①Proof of Work(PoW)とは、取引の承認に膨大な計算処理を必要とする承認アルゴリズムであり、大量の電力を消費します。
②Proof of Stake(PoS)とは、承認作業をするのは多くの仮想通貨を保有している者であり、PoWのように膨大な計算処理が不要となります。

よって、PoSはPoWよりも電力を消費しないため、少ないリソースで運用できるエコシステムといえます。

Ethereumの将来性

Ethereumは2022年9月15日に大型アップデート「The Merge」を完了しました。The MergeはコンセンサスアルゴリズムをPowからPosに変更し、ネットワークのエネルギー消費量を少なくとも99.95%削減するアップデートです。

また、イーサリアムをバーン(燃焼)する量を増やすことで供給量を意図的に減らすため、アップデート後は価格が上昇しやすくなると予想されています。

まとめ

①Ethereum(イーサリアム)とは、スマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームです。
②ETH(イーサ)とは、このプラットフォーム内で使用される仮想通貨を指します。
③Gas(ガス)とは、ETH(イーサ)を利用する際にかかる手数料のことです。

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