こんにちは、スメルジャコフです。
Decentraland(ディセントラランド)とは、仮想通貨とブロックチェーン技術が融合したメタバース(仮想空間)プラットフォームのブロックチェーンゲームのことです。
①仮想通貨とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値
②メタバース(仮想空間)とは、インターネット上の仮想空間そのものであり、仮想空間でコミュニケーションが行えるサービスやプロダクト全般
③ブロックチェーンゲームとは、ブロックチェーン技術を活用したデジタルゲーム
Decentraland(ディセントラランド)を存分に楽しむためのツールのご紹介です。
目次
Decentralandのメタバース世界
Decentralandは、約90,000区画のLAND(ランド)と呼ばれる仮想空間上の土地で構成されています。LAND(ランド)の基盤は、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンになっております。
Decentralandを探索するだけなら、誰でも無料で参加できます。無料アカウント登録もしくはゲストモードで参加することができます。
Decentralandでできること
①メタバース空間を自由に歩き回ることができる
②他のユーザーがデザインしたLANDを見物することができる
③世界中のユーザーと交流することができる
さきほど紹介したVRヘッドセットを使うと3D体験に没入することができますが、ChromeやFirefoxなどのブラウザでも楽しむことができます。
Decentralandの独自トークン「MANA」とは
Decentralandにおいて、仮想通貨MANAが標準通貨となっております。MANAは、Decentralandにおける経済活動の中心となるデジタル資産(ERCトークン)ですが、現段階で国内仮想通貨取引所では取り扱いがありません。※海外仮想通貨取引所なら取り扱っています。
MANAでできること
①LANDやアイテムを売買することができる
②バーチャルコンサートやミニゲームなどのコンテンツへの支払いができる
③Decentraland内でアプリケーションを自作して収益化することができる
結構自由!
すべてのデジタル資産はイーサリアムで管理されているため、仮想土地「LAND」の所有権を明確にしています。さらにLANDでは、「パーセル」というLAND内の区画を自由にカスタマイズ可能なため、「パーセル」内でアイテムやコンテンツを作成することができます。
区画「パーセル」とはx.yで座標が設定されており、16m×16mで規定されるDecentraland内の土地のことです。
①自分が所有するパーセルをカスタマイズできる
②動画、画像、音声、3Dモデルなどを作成できる
③Decentralandのマーケットプレイスで他のユーザーに販売できる
④NFTマーケットプレイスに出品でき、イーサリアムなどの仮想通貨で売買できる
パーセルはMANAの発行上限数と同量に制限されているため、パーセルの価値は比較的安定しています。
Decentraland(およびMANA)の課題
Decentralandの課題の1つが、Ethereum(イーサリアム)の手数料の高さです。2020年9月のDeFiブームなどの影響を受けて、手数料が安定していません。
実際、Decentralandのマーケットプレイスでは、LANDの相場が数万円〜数十万円と高額となっており、誰もが気軽にLANDを購入してアイテムやコンテンツを作って遊べる価格とは言い難い<状況です。
Decentralandのエコシステムと収益化
Decentralandのユニークな点は、ブロックチェーン技術により構築された独自のエコシステムです。ユーザーはMANAを使って、LANDやアバターの衣服・ユーザーネームといったデジタルアイテムなどをNFTとして取引して収益化することが可能です。
LANDを所有するユーザーは
①LANDの売買によって収益化ができる
②購入時より価格が上昇したタイミングでLANDを売却できる
③LAND上にビルや歴史的建造物などを設置し、付加価値を加えた「Scenes(シーンズ)」として販売できる
④LANDにアート作品の並ぶギャラリーを建設できる
⑤ゲーム施設を提供して入場料を得ることができる
LAND上でビジネスを展開して継続的な利益を得ることができます。また、LAND以外にも
①デジタルアイテムの作成や二次流通による収益化
②レアアイテムを他のユーザーから購入し、アイテムの価値が高まったところで売却する
さらに、ゲームのクエストをクリアすることで報酬を得る「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」イベントなど、遊ぶことを通じて稼げる仕組みも充実しています。
Decentralandを運営する「DAO(分散型自立組織)」とは
Decentralandの特徴は、「DAO」によるユーザー主導の運営体制です。
①DAOとは、Decentralized Autonomous Organization(自律分散型組織)の略称。スマートコントラクトを通じてユーザーが直接的に組織の運営をコントロールする仕組み
②Decentraland DAOで決定できる方針には、承認されるアイテムの種類から、DAO資金の投資先、開発の方針まで運営の全てが含まれている
③ガバナンスへの参加条件の一つは、独自トークンMANAをラップした「wMANA」を保有していること
wMANAをDAOにロックすることで
①1wMANAごとに1票分の議決権が与えられる
②LANDの所有者は1LANDごとに2,000票分の議決権を獲得できる
③Decentralandメタバースの方針について大きな影響を与えることができる
Decentralandプロトコルの構造
Decentralandプロトコルは3つの層で構成されている
①リアルタイムレイヤー⇒ユーザーへのコンテンツの表示
②土地コンテンツレイヤー⇒土地の管理
③合意形成レイヤー⇒土地の所有権
①リアルタイムレイヤー(Real-time Layer)
リアルタイムレイヤーではDecentralandのクライアントが土地コンテンツレイヤー層の特定の座標(x,y)に対して、コンテンツとP2Pサーバーをリクエストする
↓
土地コンテンツレイヤーが下層の合意形成レイヤーからコンテンツが記述されたファイルを取得すると、最終的にリアルタイムレイヤーのP2Pサーバーに対して、近接するクライアントがいないかを問い合わせる
↓
リアルタイムレイヤーでは土地コンテンツレイヤーでコンテンツが記述されたファイルを取得すると、近接するクライアントがいないかF2Fサーバーに問い合わせて、コネクションを張る
②土地コンテンツレイヤー(Land Content Layer)
土地コンテンツレイヤーでは、リアルタイムレイヤーからコンテンツとP2Pサーバーのリクエストを受信し、合意形成レイヤーに指示を出し、今度は合意形成レイヤーから上がってきたコンテンツが記述されたファイルを取得して、リアルタイムレイヤーのP2Pサーバーへ問い合わせる
↓
Decentralandではレンダリング(表示内容の作成)をするためのコンテンツ取得に際して、分散ストレージシステムを使用している
↓
レンダリングが必要なLANDについて、そのLANDのコンテンツの説明を含むファイルがスマートコントラクトから取得される
↓
この分散型配信システムにより、Decentralandは司令塔のような管理システムを要せずとも機能することができ、またこれによって運営側の検閲を拒絶して、運営側が勝手にルールを削除・変更することができないようにしている
③合意形成レイヤー(Consensus Layer)
LANDはEthereum(イーサリアム)ブロックチェーンで所有権が明確にされており、自分で管理する
↓
LANDには固有にx,y座標が設定されており、所有者及び土地所有者がLANDで提供したいものをエンコードするコンテンツ記述ファイルを参照できる
↓
Ethereumのネットワークに接続することによって、DecentralandのクライアントはLANDスマートコントラクトの最新情報を取得することができる
※土地はデジタル資産(ERCトークン)であるMANAを媒介として購入できるが、購入した新しい区画は、既に所有者のいる区画に隣接している必要がある
まとめ
Decentraland(ディセントラランド)とは、仮想通貨とブロックチェーン技術が融合した、メタバース(仮想空間)プラットフォームのブロックチェーンゲームです。
約90,000区画のLAND(ランド)と呼ばれる仮想空間上の土地で構成されています。Decentralandを探索するだけなら、誰でも無料で参加できます。
①Decentralandにおいて、仮想通貨MANAが標準通貨
②LAND上でビジネスを展開して、継続的な利益を得ることができる
③スマートコントラクトを通じて、ユーザーが直接的に組織の運営をコントロールする
など、今後のメタバースの可能性を感じさせるものを兼ね備えています。まずは、気軽にログインしてみましょう。
合わせて読みたい
Web3.0の仮想空間Metaverse(メタバース)とは何か
NFTを購入したり売買するまでのロードマップ【完全初心者向け】
海外仮想通貨取引所Binance(バイナンス)の口座開設方法
当サイトで使用する「仮想通貨」とは「暗号資産」のことです