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NFTに対応した仮想通貨を利用し、デメリットのガス代を上手に節約

2022年3月23日

こんにちは、スメルジャコフです。

NFTが実用的なものとなるための大きな障害の1つが、イーサリアム・ブロックチェーンの 送金手数料(ガス代)の高騰です。

ガス代が高騰する背景には、DeFiやNFT関連での需要増加による取引の急増があげられます。イーサリアムの平均取引手数料が、前年比で最大約17倍に高騰した経緯もあります。

近年、ガス代を抑える仮想通貨としてEnjin Coin、Chiliz、Polygon、Flowなどが出てきました。また、ガス代の高騰に対応すべく、イーサリアムをベースとするスケーリング技術であるJumpNetが台頭してきました。

JumpNetとは

JumpNetとは、イーサリアムブロックチェーンの課題であるガス代に対処するために開発されたものです。

①ガス代の無料および高速処理を目指す、POA(Proof of Authority)方式採用
②イーサリアムと比較して、消費電力を99.99%も削減する
③大手IT企業マイクロソフトや大手仮想通貨取引所バイナンスなどの企業が、JumpNet上でNFTを発行している

Efinityやイーサリアムと相互性があり、トークンを自由に移動することができます。Efinityとは、ポルカドット(Polkadot)のネットワーク上に作られるNFT特化型の次世代ブロックチェーンのことです。

また、ポルカドット(Polkadot)とは、別々のブロックチェーン間の資産運用が可能なインターオペラビリティ(相互運用性)技術を有します。JumpNetを利用するために必要なものは、エンジンコイン(ENJ)だけとなります。

Enjin Coin(エンジンコイン)とは

Enjin Coin(エンジンコイン)とは、NFTでトークンを作ることができる仮想通貨のことです。

Enjin Coinの特徴
①多くの大企業との提携や、「JumpNet」や「Efinity」などのシステムを開発
②Enjin Platform(エンジンプラットフォーム)上で利用できる
③ゲームで遊びながら稼げる
④メルティング機能がある

メルティング機能とは、Enjin Coinが独自開発したトークン規格であるERC-1155が、同規格のトークンをバーンし内包された新トークンを引き出すことです。Enjin Coinは、仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)で購入することが出来ます。

Chiliz(チリーズ)とは

Chiliz(チリーズ)とは、マルタ共和国拠点のブロックチェーン企業「Socios.com 」が展開している、スポーツクラブとそのファンの交流やつながりを生み出すプロジェクトです。

「Socios.com」で利用するために開発された仮想通貨も、Chiliz (CHZ)。「Socios.com」上でChiliz (CHZ)を使うことで、FCバルセロナやユベントスといった提携クラブの「ファントークン」を購入することができます。

Polygon(ポリゴン)とは

Polygon(ポリゴン)とは、イーサリアムブロックチェーン向けのレイヤー2スケーリングソリューションです。ポリゴン独自のプルーフ・オブ・ステークブロックチェーン上で、取引を処理します。

Polygon(ポリゴン)の特徴
①ポリゴン上でNFTを買うときには、原則ガス代は必要ない
②イーサリアムのETHをポリゴンに移す(=ブリッジ)ときに、ガス代が求められる

Flow(フロウ)とは

Flow(フロウ)とは、Dapper Labs社が開発を行っているプラットフォームのことです。世界大手の仮想通貨取引所バイナンスが発行するステーブルコイン・BUSD(Binance USD)は、Flowをサポートすることを明らかにしています。

Flowを開発するDapperLabsは、NFTブランドメーカー(クリプトキティやNBA Top Shotなど)として有名です。

まとめ

近年課題となっている、イーサリアム・ブロックチェーンの送金手数料(ガス代)の高騰。この課題を解決するために、Enjin Coin、Chiliz、Polygon、Flowなど、ガス代を抑える仮想通貨が続々登場しています。

イーサリアム自体も、取引手数料(ガス代)の削減につながる提案を行っています。

「多角的EIP-1559」(イーサリアム改善案)

オプション1(より簡単な方法)
実行ガスコストは固定し、現在のEIP-1559を維持する。コールデータやストレージ使用などの「特別な」リソースに対するガス価格は、1単位のリソースを基本料金で割ることで算出する。優先手数料(チップ)システムは現行のまま。

オプション2(より複雑な方法)
リソースを使用する際の基本料金の価格設定(1weiなど)を行う。優先手数料はパーセンテージを設定することで示す。

いずれのオプションでも、EVMの「バースト容量」(burst capacity=1〜数ブロックで扱える容量)と「サステイン容量」(sustained capacity=長期的に快適にサポートできる容量)のバランスを考慮し、バースト制限とサステインターゲットを導入することが基本となる。

NFTを購入する際には、ガス代を抑える仮想通貨を利用して節約することをおすすめします。今後も何かと触れる機会が増えるNFTや仮想通貨、今のうちに慣れておくのも良いのではないでしょうか。

当サイトで使用する「仮想通貨」とは「暗号資産」のことです

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