こんにちは、スメルジャコフです。
この記事では、仮想通貨リップル(XRP)について解説しています。
リップル(XRP)とは、リップル社が提供する RippleNet(リップルネット)で利用できる仮想通貨です。リップル社とは、2012年にサンフランシスコで創業された送金ネットワークを提供するフィンテック企業のことです。
目次
RippleNet(リップルネット)とは
RippleNet(リップルネット)とは、リップル社の提供する国際送金の未来を変えるネットワークシステムです。
銀行、送金業者、仮想通貨取引所や事業会社を「RippleNet」経由で接続することで、スピーディで低コストな国際送金が可能となります。リップルネットは①xCurrent、②xRapid、③xViaの3つのソフトウェアで成り立っています。
xCurrentとは
xCurrentとは、異なる通貨同士であっても、銀行間の国際送金・決済を瞬時に可能とするソフトウェアのことです。
金融機関向けのソリューションであり、ILP(Inter ledger Protocol)を用いることで金融機関が持つ異なる台帳の接続を容易にし、リアルタイムでのやり取りが可能です。
xRapidとは
xRapidとは、送金の際にリップル(XRP)をブリッジ通貨として利用することにより、仮想通貨や法定通貨間の送金や決済を即時に行えるようにするソフトウェアのことです。
送金業者向けのソリューションであり、リップル(XRP)をブリッジ通貨として活用することで、新興市場(発展途上国)への支払いで大きな障壁となっている送金コストを最小限にすることを目指しています。
xViaとは
xViaとは、外部からリップルネットに接続し国際送金を可能にするAPIのことです。一般企業が請求書などの豊富な送金情報を送信するためのソリューションとなります。
①支払いの追跡がリアルタイムかつ容易にできる
②オンデマンドで即時に国際送金を実現できる
③豊富なデータの送信が同時にできる
APIとは、ソフトウェア機能を共有したもので、外部から利用することのできる仕組みです。
リップル(XRP)の特徴
①国際送金に特化
②中央集権型
③低コストで高速送金
①国際送金に特化
リップル(XRP)は、各国の法定通貨同士を仲介するブリッジ通貨です。ブリッジ通貨とは、通貨と通貨(2つの通貨)の橋渡し的な役割を持つ通貨のこと。
日本円→リップル(XRP)→ドルといったように、国境をまたいで円滑に送金を可能にします。リップルネットには40か国・6大陸の300以上の金融機関が参加しており、リップル(XRP)のウォレットは誰でも作成できるので、銀行口座を持たない国民の多い地域でも利用が可能となります。
②中央集権型
全てのリップル(XRP)は既に発行済みであり、リップル(XRP)の取引処理はリップル社が実施しています。仮想通貨は分散型であることが多いのに対し、リップル(XRP)はリップル社が管理・運営を行っています。
全てのリップル(XRP)は既に発行済みであるため、仮想通貨特有のマイニングがありません。
③低コストで高速送金
リップル(XRP)の送金速度が早い理由は、取引処理方法(限られたごく少人数の承認によって取引処理できること)にあります。
リップル(XRP)の送金コストが低い理由は、コルレス銀行(金融機関の仲介)を経由しないためです。
リップル(XRP)と他の仮想通貨の大きな違い
①中央集権型
②ブロックチェーンを使用していない
①中央集権型
前述のとおり、リップル(XRP)の実質的管理者はリップル社であり、他の仮想通貨には管理主体が存在しません。
②ブロックチェーンを使用していない
リップル(XRP)に使用されている技術(XRP Ledger)は、XRP Ledgerとブロックチェーンはいずれも分散型台帳技術であり、両者の違いは承認アルゴリズムにあります。
リップル(XRP)は、PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)。他の仮想通貨は、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)やPoS(プルーフ・オブ・ステーク)です。
PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)とは、限られたバリデーター(取引を処理する者)しか承認作業に参加できず、80%のバリデーターによって承認された取引を正しいと判断するシステムです。
まとめ
リップル(XRP)とは、リップル社が提供するRippleNet(リップルネット)で利用できる仮想通貨です。
①国際送金に特化
②中央集権型
③低コストで高速送金
という特徴があります。最も大きな特徴は中央集権型の暗号資産であり、他の仮想通貨とは承認アルゴリズムが異なっているため、国際送金に特化しています(低コストかつ送金の高速化)。
今後、リップルネットの普及が進むことによってリップル(XRP)の価値は上がる可能性を秘めています。仮想通貨リップル(XRP)を購入するなら、国内仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)やbitFlyer(ビットフライヤー)がおすすめです。
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